交通事故で後遺障害の慰謝料を受け取るためには後遺障害診断書が必要

後遺障害診断書

交通事故に遭った直後というのは、加害者側のみならず被害者側も興奮している状態になっていることから、事故によって体の一部をどこかに強く打ちつけていたとしても痛みを感じていない場合が多々あります。

事故直後は痛みに鈍感

そのため、事故直後は感じなかった痛みなどの体の異変に後になってから気づくことも多いのです。

また、自動車同士の衝突時や急ブレーキによる衝撃は想像以上に大きいため、人の骨格や関節などに微妙なズレや歪みを生み出すことがあります。

そして、事故によって生み出された骨格や関節の微妙なズレや歪みこそが、時間の経過と共にむち打ち症などといった交通事故後遺障害を発症させる要因となっているのです。

整形外科で治療

交通事故に遭ったときには生死に関わるような怪我や骨折などをしている場合こそ病院に救急搬送され治療を受けることになりますが、特に外傷が見られないときには事故処理後に整形外科などに行って診察を受けるかどうかを決めるのは個人の自由になります。

そのため、事故直後に体に痛みや違和感がない場合には、仕事など日々の生活で忙しさを理由に病院で検査を受けない人も意外に多くいるようです。

しかし、後にむち打ち症など交通事故後遺障害が自身の体に出ることを考えたら、仮に事故直後に体のどこにも痛みや違和感を感じていなかったとしても必ず病院で検査を受けておいた方が良いのです。

ただ、病院のレントゲン検査では骨格や関節の微妙なズレや歪みというのは、ほとんど発見されることはなく異常なしと診断される場合がほとんどです。

それでは病院で検査を受ける意味がないと思われる方も多いと思いますが、交通事故後遺障害が自身の体に出たときに病院で検査を実際に受けておくことはとても重要な意味を持つことになります。

後遺障害認定

むち打ち症をはじめとした交通事故後遺障害の中には体の痛み以外にも、痺れやめまい・耳鳴りなどの神経系の症状があり、ひどい場合には歩行障害や知覚障害を引き起こすこともあります。

そういった症状が体に出始めれば、必然的に日々の生活を送る際に大きな支障が出てしまうのです。

当然、治療のために整形外科や整骨院などに通院しなければなりませんし、仕事なども休まざるを得ない状況に陥ってしまうことが考えられます。

すると、治療費が必要となるばかりか収入自体が減ってしまうことになって、交通事故の被害者でありながら大きな損害を受けることになってしまいます。

ただ、被害者側は加害者が加入している自賠責保険を利用して治療を受けることができますし、事故によって生み出された人身損害はもちろん物的損害や財産的損害などに対して慰謝料の請求をすることができます。

しかし、この慰謝料の請求をするためには保険会社に診断書や後遺障害診断書を提出する必要があり、この診断書や後遺障害診断書というのは医療行為を行っている医師しか作成することができないものなのです。
つまり、交通事故後遺障害によって発生した損害に対する慰謝料を確実に手にするためには、必ず病院で検査を受けて診断書を作成してもらわなければならないということです。

また、交通事故後遺障害は程度の違いによって等級分けされており、等級によって適用される保険金額も違ってくるのですが、後遺障害診断書の書き方ひとつで認定されるべき等級が認定されないこともあるようです。

交通事故処理に慣れていない病院で後遺障害診断書を作成してもらうと不利益になる可能性もありますが、交通事故処理を得意とする病院を探すのも難しいことだと思います。

ですから、確実に少しでも多く慰謝料を受け取りたいと考えているのであれば、より上の後遺障害等級の認定を受けやすいような後遺障害診断書を医師に作成してもらうために、自覚症状を正確に伝えて作成してもらい、作成後に記入漏れがないか確認することが大切です。

交通事故に強い弁護士に相談

さらには、より精度を高めるためには、交通事故に強い弁護士に後遺障害診断書作成のアドバイスを相談してみることもおすすめです。